適切な利益確保は顧客のため~まずは凡事徹底で事業の継続性を高める
昨今、SDGsが経営上最も重要なミッションであるとあちこちで言われています。継続的な事業運営は、ひとえに顧客のためです。特に、贔屓にしてくれている顧客にとって、その会社や店がなくなったとき、「じゃあこれからはどこで買えばいいの?」と悩み、好みに合うところをリサーチし、試し、決定するというスイッチングコストがかかります。
加えて、従業員の働く場を失くす、株主がいれば投資先を新たに探さなければならないということも同時に起こります。
継続的に事業を行うために、もっとも大事なのはマーケティングでいう4Pです。
- Product(信頼され消費者の生活や企業の業務をよりよくする商材)
- Price(マーケットプライスを考慮し、顧客にとって付加価値がついたうえでの値段)
- Place(どこで買って使ってもらうか)
- Promotion(自社と事業の今を知ってもらうこと)
具体的には以下がまず挙げられます。
- 環境の変化に対応(消費者や企業との顧客接点の変化に対応し、欲しい商材を適切に提供する)
- リピートしてもらうこと(商いではマスト事項)
- 適切な値決め(値決めは経営:顧客のために、変化に対応し続けるために適切な将来への投資額を確保する)
これらは、マーケット全体の変化をみつつ、個々の顧客の意向をくみ取りながら商材や買ってもらうための仕組みを絶えず見直し、再構築や改善していくことが大切です。特に昭和時代の成功体験を引きずっていてそこから脱却できない経営者は、コロナ禍の今とこれから起こる消費者や取引先企業のニーズやウォンツに対応できません。これはサステナビリティが欠如していると言えます。顧客とのコミュニケーション、場合によっては共創することで、顧客が自分事ととらえてくれるレベルまで、
令和時代では、消費者の変化により4E(Experience:体験、Exchange:交換、Everywhere:いつでもどこでも、 Evangelism:啓蒙活動)に4Pから変わるという考え方もありますが、まずは4Pを考えることが必須です。4Pはマーケティング上は凡事といえるかもしれませんが、これを徹底して突き詰め続けることで、継続的に事業を行っていくことが可能になり得ます。3S、5Sや挨拶をすることなどと合わせて、凡事徹底が肝になることは間違いありません。